アメリカ広葉樹用語
日本語 |
英語 |
内 容 |
干割れ | Checks | 天然乾燥の過程で起こる割れで深くならず、完成品となったときに目に見えない程度のもの。 |
腐朽 | Decay | 腐朽菌により生じる腐食。「dote」、「rot」も同じ状態を意味する。初期の腐れは腐食が組織を軟化するほど進んでおらず、硬さに変化が見られない状態を指す。通常、わずかな変色あるいは脱色を伴う。進んだ(典型的な)腐れは、柔らかく、海綿状であったり繊維状、あばた状、崩れやすいなどの特徴を持ち、見ただけで直ぐに分かる。 |
耐久性 | Durability | 腐朽菌、害虫、フナクイムシなどの害に対する抵抗力。 |
安定性 | Dimensional Stability | 含水率が変化しても、材積が変わりにくい性質を言う(別称:狂い)。 |
杢 | Figure, Burl | 年輪、放射組織、節などから木材の表面に生じた模様。特に何かの原因で繊維が波打ったり、互いに入り組んだり、色ムラで変わった模様が出ていると珍重される。 |
ヤニツボ | Gum Pocket | 木材の一部にヤニが溜まっていること。 |
硬度 | Hardness | 摩擦やくぼみに対する木材の強さを言う。直径11.3mmの鋼球を半径分まで木材表面に押し込むのに必要な荷重をニュートン(N)で表示する。 |
広葉樹 | Hardwood | 落葉樹および常緑広葉樹の樹種の総称。Angiosperms 英語ではHardwood。 |
心材 | Heartwood | 木が生長するにつれ幹の中心層は死んだ細胞で形成されていく。心材は辺材よりも一般的に色が濃いが、見分けがつかない樹種もある。 |
弾力係数 | Modulus of Elasticity | ある材料を倍の長さに伸ばしたり、逆に半分の長さに圧縮するために必要な応力の推定値。クリアな小片を試験して数値を測定しており、樹種ごとに値をメガパスカル(MPa=平方ミリ当たりニュートン数)で表示する。 |
含水率 | Moisture Content;MC | 木に含まれている水分の重量。木材の全乾重量に対する比率で表示される。 |
ふけ | Pith Flecks | 立木であったときに受けた虫害を原因とする髄のような脱色した繊維の筋が不規則に入っていること。 |
辺材 | Sapwood | 木において樹皮の内側の層。心材よりも一般に色が淡く、耐朽性が小さい。 |
収縮率 | Shrinkage | 木質繊維飽和点(通常は含水率25〜27%)より下に乾燥させると木繊維は収縮する。生材の寸法に対する比率で表示する。 |
割れ | Split | 長さ方向に起こる割れ。木質細胞の剥離に起因する。 |
しみ | Stain | 微生物、金属、化学物質などに起因する。樹種本来の色とは異なる色、もしくは脱色。 英語では同じステインと言う言葉を塗料の一種としても使用している。 |
曲がり | Warp | 製材時の基準面から逸れたことを言う。一般的に乾燥時に発生し、幅反り、縦反り、ねじれ等も曲がりの一種。 |
重量 | Weight | 乾燥材の重量は細胞壁量によっており、言い換えれば木質部分と空間の比率で決まる。樹種ごとに含水率12%におけるKg/m3で表示する。 |