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毎年 増え続るアメリカの森林蓄積量ハング・タグ プロモーション

アメリカの森林について

■16世紀後半、ヨーロッパ人が北米大陸に初めて足を踏み入れたとき、今日の米国本土の約半分は林に覆われていました。東部には広大な広葉樹と針葉樹の混合林が幾重にも続き、北米大陸中央部に広がる大草原や砂漠に隔てられて、西にはロッキー山脈、太平洋沿岸の極めて多様な針葉樹林が広がっていました。当時の森林の約70%が現在も残っています。

米国では、過去400年以上の間に、森林の3分の1が、急増する人口を養うために、主として農地に生まれ変わました。その4分の3以上は、特に米国が急速な発展を遂げた19世紀に開墾されています。19世紀のはじめは、西へ、西へと開拓が進んだ時代で、何百万という人々が、新しい生活を夢見て、原生林を切り拓いていったのです。森林の開墾は、20世紀初頭まで続きました。

■図1は米国の森林面積の変遷を分かりやすく示したものです。1600年代、現在の米国となっている土地の約46%は森林でしたが、1920年には、森林の割合は30%まで減少してしまいました。しかしながら、それ以降の回復し、現在では、3億ha近く、総面積の33%が森林地となっています。1920年以降回復した森林の面積は、英国より広い2500万haほどになります。

1992年には米国の商業林の生長量が、年間6億1200万m3の割合で増え続けるに至っていますが、伐採量は約33%減少し、4億6100万m3となりました。その結果、米国の森林蓄積量が伸び続けています。また、森林保護政策の向上も大きく貢献しました。1900年代初期には毎年2000万haもの森林が山火事により失われていましたが、今日では年間80万haから200万haに減少しています。

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アメリカ広葉樹−生育と伐採

■1953年以来、広葉樹の生長量は、伐採量を大きく上回っています。広葉樹林蓄積量は大きく増加し、1953年以来ほぼ2倍。91%増加しました。(グラフ参照)

■米国の広葉樹林は、肥沃な土壌、そして生育条件に恵まれているため、自生種による自然再生が、最も効果的な造林方法です。伐採が終わると地中の天然の種子から盛んに発芽がみられ、伐採した後の切り株から新芽も出てきます。したがって自然再生にとって最高の成果を生む要因が何であると森林官が考えるかで、伐採方法の選択が大きく左右されるわけです。

■チューリップウッドやチェリーなどの木は日が当たるところで最もよく育ちます。これら樹種に必要不可欠な日光を与えるために、森林官は最適な伐採方法として小規模な皆伐を用い、均一樹齢森林経営を推奨します。その他の樹種は日陰に強いことから、特定の立木を選んで伐採したり、立木を何本かまとめて伐採する択伐施業を行います。

■ そして、森林官は種子の生産状況を観察し、種子量が多い場合は、その後の伐採量を増やします。鹿による食害が発生する地域では、種子を保護するため伐採した木の頂部を残すこともあります。

■ 米国では、林業が可能な広葉樹林のうち、企業が所有し管理しているのは、11%という比較的小さい面積です。製材会社の大半は、使用する原木の大部分を非常に多数にのぼる小規模な民有林所有者から調達しています。

■ これら零細な民有林が合計で広葉樹林全体の73%を占め、残る16%は連邦政府が国民のために保有経営する国有林であるが、州政府、地方自治体などの公共機関が所有している森林です。図3は広葉樹林がいかに東部の州に集中しているかを示すものです。

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森林保護のための枠組み

■米国において森林経営は、木材製品を継続的に供給するために、管理と規制を受けています。野生動物、湖沼河川、地形など、環境にとって大切な価値を守るための法規が作られています。

■1800年代後半、国民に絶えることなく原木を供給するための営林地として、米国議会は国有林を創設しました。今日、連邦森林管理局は、国有林の営林施業を計画するにあたり、32を超える法律を検討しなければなりません。このうち最も重要な法律が、伐採量は生長量を上回ってはならない、国有林はアウトドア・レクリエーションならびに、湖沼河川、野生動物、漁業の保護を目的として経営する、とした1960年の「多目的利用と持続産出法」です。

■連邦政府はまた民有林の環境規制を行う権限を有します。1972年のクリーン・ウォーター法は特に林業にとって重要な法律です。この法律により、全ての州政府は河川の土砂堆積量を減らす施策を行うことになりました。不良な森林経営は土壌の流出や河川の堆積の大きな原因となりえるため、「ベストマネジメントプラクティス」として知られる森林施業基準を制定し施行することを各州に実質的に求めたのです。絶滅のおそれのある種に関する法は絶滅のおそれのある生物種が絶滅の危機から抜け出すまで保護するため作られています。

■連邦政府が環境法規の立案と施行という意味で、その比重をますます高めているわけですが、その一方で、各州が環境規制や林業に対する責任を持っています。各州はそれぞれ森林局を置いて、民有地および公有地の営林施業の規制を行い、その向上を目指しています。

■政府による持続可能な森林経営の奨励政策に加えて、大手森林所有者や林業界の取り組みがあります。最も長く続いているのは、米国育林制度です。さらに最近では、全米林産物製紙協会が「持続可能な森林管理(Sustainable Forestry Initiative)−SFI」を制定。SFIは現在、同会員全員に義務づけられています。また、会員以外にも開放されており、詳細にわたる「持続可能な森林管理および実施ガイドライン」を遵守するよう、企業に求めています。ひとつ具体的には州が承認した「ベストマネジメントプラクティス」を必ず実行することを約束しなければなりません。毎年、独立した機関である審査会が検査報告書を作成し、公表します。

■米国で進展中の環境品質保証に対する他のアプローチには、ISO9000を一歩進めた国際的な環境管理規格、ISO14001があります。これは既存の森林経営に即しながら、環境改善を継続的に行うことに重点を置いており、環境問題に取り組む上でのアプローチとして、米国の林産業界の大きな支持を得ています。ISO14001を実施する企業は企業環境方針を設定し発表しなければなりません。

■全米広葉樹製材協会など、広葉樹関連の業界団体も多数が、独自の環境プログラムを持っています。全米広葉樹合板・単板協会(Hardwood Plywood & Veneer Association)でも、広葉樹林の生長、経営、教育および再生可能な森林資源の環境上健全な利用を促進する「広葉樹林業基金」の運営を行っています。

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優れた森林経営を保証するアメリカ

米国広葉樹林は量的に増大しているだけではありません。環境における森林の価値が必ず守られるよう作られた、連邦政府および州政府の包括的な規制に従い森林経営されています。ですから仕入れや材料の仕様をお決めになる方々には、ことに自信を持って、米国産広葉樹製品をご指定いただくことができます。

さらに、米国の広葉樹産業は、民間の森林所有者と共同でプログラムを開発中です。お客様に独立した認定機関による持続可能な森林経営の信頼できる保証をお届けします。

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