
アメリカ広葉樹セミナー会場(7月15日、岐阜会場)
|
アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は、2025年7月14日に徳島市, 7月15日には岐阜市で「アメリカ広葉樹セミナー」を開催しました。徳島会場には約35名、岐阜会場には約60名が参加し、合法性や持続可能性、塗装技術や製材等級に関する実務的な情報が紹介されました。木材流通関係者、家具メーカーや製材所など幅広い業界の方々が参加し、アメリカ広葉樹の多面的な魅力と実用性に対する理解を深めました。

AHEC日本代表・辻隆洋 |
冒頭では、米国大使館農務担当公使のジーン・ベイリー氏によるビデオメッセージが上映され、日米の木材貿易の信頼性と森林資源の持続可能な利用の重要性が強調されました。
続いて登壇したのは、AHEC国際プログラムマネージャーのトリップ・プライヤー氏。彼は「アメリカ広葉樹の合法性、持続可能性と環境への対応」と題し、アメリカ広葉樹が安定供給可能な持続可能資源であること、そしてAHECの合法性証明制度や環境認証の取り組みについて紹介しました。AHECでは2009年から日本の「改正グリーン購入法」に対応した合法性証明書を発行しており、さらに2015年からは第三者調査に基づく環境プロファイル(AHEP)を提供。2025年4月に施行された改正「クリーンウッド法」にも適合する体制が整えられています。
また、2025年末に施行予定のEUの森林破壊防止法(EUDR)への対応として、AHECでは「American Hardwood Assurance Program(AHAP)」の整備を進めていることも報告されました。AHECのウェブサイトでは、米国の広葉樹資源の成長量・伐採量・CO2吸収量といった森林資源の最新データも確認可能で、輸入材の選定において高い透明性と信頼性が担保されていることが紹介されました。
 |

AHEC国際プログラムマネージャー・トリップ・プライヤー氏 |
 全米広葉樹製材協会(NHLA)のデイナ・スペサート氏 |
 |
2番目の登壇は、全米広葉樹製材協会(NHLA)のデイナ・スペサート氏。「米国の広葉樹製材等級格付と樹種別用途」と題した講演を行いました。100年以上の歴史を持つアメリカの製材等級制度の概要を、スライドを用いながら解説。等級に応じた木取りの違いや用途別の適材選定、グレーディングの国際的な考え方など、実務に即した内容でした。
最後は、長年木製家具の塗装技術指導に携わってきた木材塗装研究会運営委員の長澤良一氏が登壇。「広葉樹の魅力を活かす塗料と塗装」と題し、広葉樹の塗装における樹種ごとの特性、下地処理や塗料選定の重要性、現場で起こりやすいトラブルへの対処法などを、豊富な経験をもとに解説しました。アメリカ広葉樹の塗装サンプル材を参加者に配布・展示し、実際の仕上がりを見て触れながら、講演内容とのつながりを体感いただける構成となりました。

徳島・岐阜で講師を務めて頂いた皆さん |
アメリカ広葉樹輸出協会では、今回のセミナーを通じて、アメリカ広葉樹の合法性・環境性能・品質の信頼性が再確認され、国産広葉樹と並ぶ重要な広葉樹の選択肢とし適材適所での使用の選択肢にしていただきたいと思います。
|