Topics アメリカ広葉樹セミナー in 岡山 / アメリカ広葉樹建築家セミナー in 福岡を開催

アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は2024年7月10日、岡山市のホテルグランヴィア岡山において「アメリカ広葉樹セミナー in 岡山」、そして2024年7月11日は福岡市のホテルオークラ福岡にて「アメリカ広葉樹建築家セミナー in 福岡」を開催しました。


7月10日開催の「アメリカ広葉樹セミナー in 岡山」会場

7月11日開催の「アメリカ広葉樹建築家セミナー in 福岡」会場

■アメリカ広葉樹セミナー in 岡山

岡山地域でのセミナー開催は今回が初めてで、そのセミナーには岡山・備後地域の木材問屋と家具・木工メーカー約40名が参加。米国大使館農務部農務官のCraig Elliott氏の挨拶を皮切りに、アメリカ広葉樹輸出協会の国際プログラムマネージャー、トリップ・プライアー(Tripp Pryor)より「アメリカ広葉樹の合法性、持続可能性と環境への対応」、全米広葉樹製材協会主席等級検査官デイナ・スペサート氏(Dana Spessert)より「米国の広葉樹製材等級格付けと樹種別用途」、そして木材塗装研究会運営委員の長澤良一氏より「広葉樹の魅力を活かす塗装と塗料」についての講演がありました。


AHEC国際プログラムマネージャー
トリップ・プライアー(Tripp Pryor)

NHLA主席等級検査官
デイナ・スペサート氏(Dana Spessert)

木材塗装研究会運営委員
長澤良一氏

安定供給可能な木材資源であるアメリカ広葉樹の森林管理や製材の等級について初めて知ったとの参加者が多く、普段から使用しているアメリカ広葉樹製材についてより理解を深めるきっかけになったというご意見をいただきました。またこの地域は小規模な家具・木工メーカーが多く、家具・木工品には欠かせない塗装について沢山の質問があり、セミナー後のレセプションでも塗装の専門家である長澤氏へ絶え間なく質問がありました。

 

■アメリカ広葉樹建築家セミナー in 福岡

福岡市でのセミナーでは建築家とそのスタッフの方々約50名が参加。上記の3名の講師に加えて千葉県八千代市の老人デイサービスセンター「52間の縁側」でグッドデザイン大賞、JIA日本建築大賞、さらに日本建築賞と史上初の同一作品による3賞同時受賞をされた建築家の山崎健太郎氏にご講演いただきました。医療や福祉分野の建築を数多く手がけられる山崎氏からは「出来事としての建築」と題して、これからの施設の在り方とも言える多様な人たちが関わり合いながら過ごせる居場所はどうやって作るのか等についてお話しをいただきました。


建築家 山崎健太郎氏

今回ご紹介いただいた「52間の縁側」は、高齢者のためにデイサービスを提供する施設で、認知症や障害があったとしても日常と切り離さない環境を目指して設計されています。決して閉ざされた空間ではなく、様々なアクセスが可能な開かれた縁側が地域の方々との交流をもたらしている。スライドには子供から高齢者までそれぞれが大変心地よくコミュニケーションを取っている様子がとても自然で木質の縁側ともマッチしてとても懐かしい感じがする空間でした。

詳しい写真や説明は山崎健太郎ワークショップデザインのHP、https://ykdw.org/works/long-house-with-an-engawa/をご覧ください。

 

アメリカ広葉樹輸出協会は引き続き日本の木材・木工業界さらには建築家の方々に対してセミナー等を開催することにより、アメリカ広葉樹が安定供給可能な木材資源であることを周知して行く所存です。