Topics 「アメリカ広葉樹懇談会 in 沖縄」を開催
アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は2023年4月11日(火)、沖縄では初めてとなる懇談会を那覇市内で開催しました。

(公社)日本建築家協会・沖縄支部所属の建築家6名と沖縄でアメリカ広葉樹を取り扱う木材会社3社の木材担当者5名、そして在沖縄米国総領事館より2名が出席。駐沖縄米国総領事であるマシュー・ドルボ氏の開会挨拶後、アメリカ広葉樹輸出協会の辻隆洋がパワーポイントで「アメリカ広葉樹とその環境」を説明。続いて下記の議題について率直な意見交換が行われました。

1) 沖縄の建築家の環境建築への取り組み
2) 沖縄の建築家の木質内装材利用に対する考え方
3) 無垢内装材の加工・施工方法
4) 建築家に対するアメリカ広葉樹を含む木材製品の情報提供と供給方法

(公社)日本建築家協会沖縄支部の伊良波支部長より「アメリカ広葉樹の環境については管理が行き届き十分資源があることを初めて知った」と感想を述べられた後、本土とは違う文化や歴史、自然環境で持つ沖縄は、サンゴでできた島であり、光や水、木など優先する建築が多く、無垢材や土など柔らかい素材を使うのが特徴ではあるが、湿度やシロアリ問題がある。これらをクリアにすることができれば、アメリカ広葉樹を使用することでより幅広いデザインができるのではないかと思うと期待する声が聞かれた。一方、公共建築物については国産材を使用するように国から指導があるため、なかなか使うことが出来ないと意見も聞かれました。湿気によるフロアーのそりの問題については現場塗装ではなく事前に2面塗装にすることで対処できる。さらにフロアーは六面塗装すれば施工後に盛り上がらないと木材会社からアドバイスが有った。アメリカ広葉樹は木目が美しいので、建付け家具として是非使用したいとの提案もありました。

沖縄は輸送方法など本土と違った問題もありますが、建築家と木材会社が更なるコミュニケーションを図り、アフターケアにも関わることにより、木目の美しいアメリカ広葉樹を内装材や家具に使用できる可能性を引き続き模索して行きたいと思います。