6月、「日米建築懇談会」を東京で、「アメリカ広葉樹建築家セミナー」を仙台にて開催

東京での「日米建築懇談会」

仙台での「アメリカ広葉樹建築家セミナー」
アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は、6月27日、28日に東京と仙台にて懇談会及びセミナーを開催しました。

6月27日は東京の建築家会館にて、「日米建築懇談会」を開催。(公社)日本建築家協会(JIA)・関東甲信越支部会の建築家とアメリカ建築家協会・日本支部の方々にお集まりいただき、日米での環境建築への取り組みやアメリカ広葉樹を含む木質内装材利用に対する考え方について意見交換を行いました。

日本側講師として同支部会の元部会長である片倉隆幸建築研究所の片倉氏、米国側講師として、アメリカ建築家協会(AIA)の9万人の建築家の中のわずか3%のFellowであるCutler and Anderson ArchitectsのJames Cutler氏にお越しいただき、それぞれの作品についてご説明いただきました。

その後フリーディスカッションでご参加いただいた50名近くの建築家との意見交換や質疑応答もなされ、夕方6時からの開催で、レセプションを含め約4時間ではありましたが、有意義な懇談会となりました。

翌日28日は、東京から仙台へと移動し、仙台では初となる「アメリカ広葉樹建築家セミナー」を開催しました。
Cutler氏に加え、全米広葉樹製材協会・主席等級検査官のDana Spessert氏、日本側からは(株)飯田善彦建築工房の飯田善彦氏、そして木材塗装のスペシャリストである木材塗装研究会運営委員の長澤良一氏に御講演いただきました。

出席者は東北地区の建築家や木材関係者など約75人。いろいろな角度からアメリカ広葉樹が内装にどのように使用されているか沢山のスライドで事例を見ながら学ぶことができました。

また、日本で5月に施行されたクリーンウッド法にアメリカ広葉樹材が対応しており、優れたライフサイクルアセスメント(LCA)で環境への配慮もされた素材であること、成長量が伐採量を上回っていること、そしてアメリカ広葉樹輸出協会の全メンバーが発行できる「環境プロファイル(AHEP)」が欧米や世界地域で合法性証明として認められている点なども説明されました。

素材としてのアメリカ広葉樹をどのように内装に活用していくかの多くのヒントが散りばめられたセミナーとなりました。