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福岡と大阪でアメリカ広葉樹アーキテクトセミナー開催 2009.06 |
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平成21年6月1日(月)福岡市内、4日(木)大阪市内で「アメリカ広葉樹アーキテクトセミナー」を開催しました。
福岡では初めてとなるアーキテクトセミナーに90名以上もの参加者がありました。セミナーでの海外からの講師は毎年米国の有名な建築家にお願いしていますが、今回は初めて欧州・アイルランドの建築家であるCiaran O'Connor氏を招聘、国立植物館やダブリン新警察本部などの大型公共物件を主に手掛ける有名な建築家であり、アイルランドの長い歴史と地形の美しさに基づく素晴しい建築をふんだんに散りばめた120枚ものスライドで欧州でのアメリカ広葉樹の使用例を紹介しました。
また、福岡会場では大阪市立大学大学院教授の竹原義二氏、また塗装の専門家である木材塗装研究会の長澤良一氏にも講演いただきました。竹原先生の講演では、いつもながらの大胆でありながら繊細な建築を楽しくまた熱意を持って語られました。一方、長澤氏の塗装の話はいつも建築家の方からは大変好評で、難しい専門的な内容ながらユーモアを持って分かり易くご説明いただきました。
大阪会場では、定員を大きく上回る120名の参加があり、セミナー後のレセプションに至るまで大盛況となりました。福岡会場と同様、アメリカ広葉樹輸出協会副会長ジョン・ブラウンによる「米国広葉樹業界の環境政策と合法性への対応」と題されたプレゼンテーションの後、2006年東京都府中市内の美容院で展開しましたエコ・インテリア・プロジェクトの設計・施工監理で協力いただいた建築家の北出健展氏に、その後の美容室の状況やアメリカ広葉樹内装の経年変化などを報告していただきました。
店舗がオープンし3年経ちましたが、大きな反りや狂いがなく、また薬品による影響が心配されたシャンプールームなどの無垢フローリングについてもほとんど問題がないとのことでした。
最後に、大阪会場のKey Speakerとして建築家の中村好文氏に「木の仕事」と題して講演いただきました。ローテクを駆使した建築をスライドにてご紹介いただきましたが、決して時代錯誤しているのではなく、シンプルな中にも機能を十分に兼ね備えたデザインがとても新鮮で、暮らしに愛情と手を掛けるライフスタイルが、住み手が時間を自分のものとして使い、人が集い語らう・・そんな静かで現代稀薄になりがちなコミュニケーションできる空間を提案されているように感じました。
また建築以外にも、手がけられたオリジナル家具のデザインにも触れられ、アメリカ広葉樹のメープルは靭性が高く折れにくいので大変面白みを感じ、デザイン性だけでなく機能性も保つことができる。愛着を持って長く使用することによって人の想いや愛情を込めることができると、中村先生ご自身が木に愛着を持たれて、日々作品を生み出してらっしゃることを感じる講演でした。
なお、今回セミナーで配布しましたO'Connor氏と竹原義二氏の配布資料、また北出健展氏の2006年エコ・インテリア・スタイルブックはご希望の方に無料送付いたします。弊協会ホームページの資料請求よりお申し込みください。
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