自然素材を採用の保育園、子ども達の想像力を養う/アメリカ広葉樹エコ・インテリア・プロジェクト

舞鶴市のルンビニ保育園

 去る7月14日(木)、「公共物件におけるアメリカ広葉樹エコ・インテリア・プロジェクト」完成視察会が行なわれました。米国側より米国大使館農務担当公使のダニエル・バーマン氏、アメリカ農産物貿易事務所大阪所長のエミコ・パーディー氏、アメリカ広葉樹輸出協会専務理事のマイケル・スノー氏が、プロジェクトに協力頂いた(株)山王、(株)新宮商行、三井物産林業(株)からの参加者に加わりバスで一路舞鶴に向かいました。

  今回、アメリカ広葉樹を内装に使用して頂いた京都府舞鶴市のルンビニ保育園は、園長の楠文範氏の保育効率や管理効率を追求するのではなく、子供達の想像力や行動力を育めるような建物にしたいという思いをコンセプトに、建築家の國吉公一氏により設計が進められ曲線を活かしたデザイン、屋上緑化による屋上庭園、子供達の健康に影響なく気持ちよく過ごせる無垢材をはじめとする自然素材の採用などが大きな特徴の保育園です。

AHECメンバーが材料提供

  AHECのメンバーから寄贈されたPCメープル、レッドオーク、ホワイトアッシュが床に、チェリーが階段の踏み板に、そしてイエローポプラが腰壁にと多くのアメリカ広葉樹が適材適所に用いられ、それぞれの部屋に異なる樹種を使用することによって、全く違った雰囲気を醸し出しています。色違いや節といったキャラクターマークを含む4サイズの巾の材を床に用いることで歩留まりが約70%と木材の有効利用も実現。それにより木の表情がより一層豊かに表現されていました。現地では、子供達が裸足で元気よく走り回り、屋上緑化と天然木の温かみが調和した建物の中を伸び伸びと遊んでいます。日米それぞれの専門分野の力を持ち寄り、持続可能な森林資源の活用に向け協力関係を一層深める意義が再認識された視察でした。

保育園の完成までをCD・ROMに収録

  AHECでは、このルンビニ保育園の完成までの工程をビデオと写真で記録し、「公共物件におけるアメリカ広葉樹エコ・インテリア・スタイルブック」とそれを収録したCD・ROMを製作。今後の11月以降にトレードショーなどで無料配布する予定です。また、11月よりインターネットでのお申し込みもお受けいたします