アメリカ広葉樹製材等級格付ワークショップ
2017年12月14日(木)福岡県柳川市、翌日の15日(金)は静岡県静岡市において、日本で初めてとなる「アメリカ広葉樹製材等級格付ワークショップ」が開催されました。今回2ヶ所での開催となったワークショップには、それぞれ約50名の参加があり関心の高さがうかがわれました。

講師には全米広葉樹製材協会(NHLA)で主席等級検査官を務めるディナ・スペサート氏が来日。地元の木材問屋の協力を得て、実際のアメリカ広葉樹製材を会場に持ち込み、スペサート氏が持参した「ルーラー」と呼ばれるアメリカ広葉樹製材を計測する専用物差しを使用して、製材を測り歩留り計算をして等級を分けるなど、参加者が実際に作業し、細かな説明を受けながら体験していただきました。

米国でも数週間かけて作業をしながら学ぶ内容を通訳を介し、約2時間で理解するのは大変難しい内容ではあるものの、等級格付けを理解するベースの知識と成り得たように感じました。さらに、数人の参加者にルーラーを手に取って果敢にチャレンジいただいたり、スペサート氏の質問に答えたりと大変闊達なワークショップになりました。

このワークショップに先駆け、全米広葉樹製材協会(NHLA)が発行している「NHLA Rulebook」の日本語翻訳版「等級格付規則集」が作成されました。100年以上の歴史を持つアメリカ広葉樹材の格付方法は内容が専門的で英語で理解をするのは至難の業ですが、それを可能な限り分かり易く日本語に翻訳された冊子になっています。ご希望の方はアメリカ広葉樹輸出協会のホームページよりお申込みください。無料でお送り致します。

今回のワークショップは大変好評でしたので、今後日本各地で開催していきたいと思います。