アメリカ広葉樹突板懇談会を東京で開催
4月18日(火)、東京都内のホテルにてアメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は「アメリカ広葉樹突板懇談会」を開催しました。


米国大使館農務官/ジェス・ポールソン氏

ダンザー・ベニア・アメリカス副社長ビジェイ・レディー氏
昨年の4月に大阪で開催した突板懇談会の第2弾となる今回の懇談会は、定員をはるかに上回る80名以上の参加者があり、建築家、ゼネコン、住宅メーカー、木材・突板業界そして各関係機関の方々にご出席いただきました。 

懇談会は米国大使館農務官のジェス・ポールソン氏の開会の挨拶の後、米国より招聘しましたダンザー・ベニア・アメリカスの副社長ビジェイ・レディー氏より、「米国のアメリカ広葉樹突板の現状と輸出」と題し、アメリカ広葉樹突板の加工や使用方法、また輸出や米国内の需要や市場動向の現状等について詳しくご説明いただきました。


安多化粧合板(株)社長の安多茂一氏

林野庁木材利用課・吉本課長補佐
また、安多化粧合板(株)社長の安多茂一氏より、「意匠素材としての広葉樹突板」と題して、突板の意匠を凝らしたデザインや今年のトレンド、ミラノサローネの最新情報など、建築と空間に活きる突板の使用方法や印象の違いなど、デザインを中心に沢山のスライドでご紹介いただきました。

さらに、特別講演として林野庁林政部木材利用課より吉本課長補佐を迎え、5月20日から施行される「クリーンウッド法」についての説明を詳しくして頂きました。この法律は、合法木材等の流通及び利用の促進に関する法律で、アメリカ広葉樹はこの新しい法律にも適応しており、安心して使用していただけることが確認されました。

その後、ビジェイ・レディー氏を含む9名のパネリストによるフリーディスカッションでは、
1)日米でのアメリカ広葉樹突板の現状
2)日米でのアメリカ広葉樹突板の厚みの違い 
3)アメリカ広葉樹突板の家具・内装材としての利用方法 
4)アメリカ広葉樹突板の塗装 
5)アメリカ広葉樹資源と合法性証明 
6)アメリカ広葉樹突板の将来の可能性

この6項目について率直な意見交換をすることが出来ました。

セミナー後のレセプションにもほとんどの参加者が参加され、各々がアメリカ広葉樹を含む木材について積極的に意見交換をされていました。