関西の建築家・工務店・木材業界とのアメリカ広葉樹懇談会
平成25年(2013年)12月5日(木)平成17年以来となる大阪での懇談会を開催しました。

今回はJIA近畿支部が開催した「つなぎ 」−“おおさか・まちArchi(あるき)フェスタ”の一環として、アメリカ広葉樹輸出協会が懇談会を主催。

会場は日建学院・梅田校(大阪市北区)で建築家、デザイナー、工務店、木材業界などから46名の方々が参加されました。

建築家4名、木材問屋2名、工務店1名、商社1名の計8名がパネリストとなり、アメリカ広葉樹の内装材としての有効利用や木質系内装材の流通過程における問題点などについて意見交換しました。

まず初めにアメリカ広葉樹輸出協会日本代表辻隆洋より会議の主旨説明とアメリカ広葉樹の現状が報告された後、設計工房CASAの建築家・坂本昭氏より「アメリカ広葉樹の内装事例」を紹介していただきました。

フリーディスカッションでは、建築家側から木材問屋がもっと木材について自信を持って建築家やデザイナーに丁寧に説明することが大切である。

一方、木材問屋からは設計段階から相談してもらえれば、床暖房への対応や個々の仕様に無垢材で提供することが可能であるとの意見。

木材問屋がどんな特徴の材をどこまで加工して提供できるかが把握できていれば建築家も図面に書き込むことができるし、建築家がどういうものを求めているかが解ればサンプルの提供や実際の材を見せることも可能である。

提供する側も使う側もニーズは合致しており、キャラクターマークなどアメリカ広葉樹の魅力はデザインに活かされ素晴らしいものになることも解っているのに、情報の風通しがまだまだ悪いことで使用することが出来ていない現状が浮き彫りになりました。

工務店側からはアメリカ広葉樹の無垢材についてほとんど知識や情報がないので木材問屋から情報を十分に提供していただければ今後アメリカ広葉樹の無垢材を使用していくことは十分可能であるとの意見がでました。

懇談会後に会場をイタリアンカフェに移し開催された懇親会では、その風通しの悪い壁に穴を開けるべく懇談会参加者が机上での話としてではなくそれぞれの仕事に実際に役立てるため積極的に情報交換が行われました。