"George Nakashima World” at IFFT interior lifestyle living 2013
11月6日(水)〜8日(金)の3日間、東京・有明のビックサイトにて「IFFT interior lifestyle living」が開催され、アメリカ広葉樹輸出協会が2年ぶりに出展参加しました。

今年の展示テーマは、「ジョージ・ナカシマ ワールド」。世界的に有名な家具デザイナーのジョージ・ナカシマ氏がデザインした家具22点を展示しました。製作は香川県・高松市の(株)桜製作所。

同社会長・永見眞一氏とジョージ・ナカシマ氏との出会いから、日本で唯一、彼がデザインした家具を製作されている会社で今回の展示に全面協力をいただきました。
ブースでは、美しいアメリカ広葉樹材のウォルナットを中心に製作されたナカシマ氏の家具や彼の歴史、ウォルナット天板や家具に加工される前の製材、そして現在アメリカ広葉樹輸出協会が取り組んでいる「ライフ・サイクル・アセスメント」の調査・研究報告などのパネルが展示され、見応えたっぷりの展示となりました。

今回の展示と家具デザインセミナー用に制作されたパンフレット「Furniture Design of George Nakashima, Past and Present 〜 ジョージ・ナカシマの家具デザイン、その軌跡をたどる〜」も用意された1350部が2日目の午後には配布終了となるほど高い人気を集めました。

ジョージ・ナカシマは、森林学を学んだ後ハーバード大学やパリのフォンテブロー、そしてマサチューセッツ工科大学で建築学を習得。フランク・ロイド・ライトやアントニン・レーモンド、吉村順三など名立たる建築家と共に活躍し、その後家具デザイナーに転身。

多くの人が見向きもしなかった廃棄されるような端材、割れの入った厚材を引き割り、それを蝶の形の“ちぎり”という継ぎ加工で、まるで本を開いたようなブックマッチ工法で、自然のままのエッジを活かして製作。

建築や構造を理解しているからこそ創り得ることが出来た二本脚の「コノイド・チェアー」など彼の代表作と言える家具が展示されました。無駄がなく機能的、存在感があるのに決して重々しさが無いうえ、彼の作品は70年近く経った現在でも全く古めかしさを感じることがありません。

「木に第二の人生を与える」という木や自然を愛し、思いやる気持ちが現在も世界で愛される家具であり続けているように感じられました。今回の来場者もこれらの素晴らしい家具を目の前に、長く足を止め魅了されているようでした。

今年のIFFTライフ・スタイルリビングの出展者数は329社(日本288社・海外41社)、来場者数は3日間で19,268名でした。