「アメリカ広葉樹アーキテクトセミナーin浜松」

■ セミナーには90名を超える関係者が聴講


2011年6月8日(水)、アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は静岡県浜松市内にて「アメリカ広葉樹建築家セミナー」を(社)日本建築家協会(JIA)東海支部静岡地域西部地区会の後援で開催しました。


米国大使館・アメリカ農産物貿易事務所(ATO)所長のスティーブ・シュニッツラー氏

アメリカ広葉樹輸出協会会長ジョン・ブラウン

(社)日本建築家協会(JIA)東海支部長
当日は90名を超える建築家やデザイナー、木材関係者など多くの方々にご参加いただきました。

米国大使館・アメリカ農産物貿易事務所(ATO)所長のスティーブ・シュニッツラー氏の開催挨拶、その後アメリカ広葉樹輸出協会会長ジョン・ブラウン、コーヒーブレイクを挟み、レミングハウスの中村好文氏、木材塗装研究会の長澤良一氏に講演していただきました。


■AHEC会長がアメリカ広葉樹の合法性を説明

まず、ブラウン氏からは日本のグリーン購入法のガイドラインに沿った合法性が証明されているアメリカ広葉樹がなぜ環境に良いのか、またどのような森林管理を行い持続可能なアメリカ広葉樹林を維持しているのかなど、スライドを使って詳しい説明がありました。



レミングハウスの中村好文氏

木材塗装研究会の長澤良一氏

■「木の仕事」…中村好文氏


次に日本大学生産工学部教授でもある中村好文氏に「木の仕事」と題して、御自身がデザイン・製作されている家具木工を中心にお話をいただきました。

パタパタと足をたたむことができ、必要のない時は収納できる椅子、机の上のこまごましたものをサッと収納できるリビングテーブル、ピクニック用に足がねじ式になった椅子や机、キッチンでちょこんと腰をかけることのできるスツールなどどの作品もシンプルなのに、使い手のことを考えた大変使い勝手の良いもので、生活の中の細かな動作や行動をしっかりと把握した実用的な魅力あふれる作品を紹介されました。


■「建築現場における広葉樹内装材の塗装」…長澤良一氏

最後に木質系の内装やインテリアとは切ってもきれない塗装の詳しいお話を木材塗装研究会の長澤氏にしていただきました。

1968年より塗装業界で木材家具塗装の開発及び技術指導をされている長年のご経験から今回は「建築現場における広葉樹内装材の塗装」と題し、実際のフロアーの塗装サンプルを回覧しながら技術的な面を中心にお話いただきました。


セミナー後に開催されたレセプションではたくさんの方がアメリカ広葉樹や木質内装について意見交換され、交流を深めることができる会となりました。