JIA北海道支部住宅部会と共催で「アメリカ広葉樹バス見学会」を開催 2009.06
日本建築家協会(JIA)北海道支部・住宅部会とアメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)との共催で、6月25日、「アメリカ広葉樹バス見学会」を開催しました。

北海道では初めての見学会で、早朝7時15分JR札幌駅を出発、一路旭川へ向かいました。
まず昭和木材(株)の旭川工場を見学、気持ち良い広い青空の下もと、北海道らしい広大な敷地に多種多様な広葉樹の丸太が貯木されており、その約20%がアメリカ広葉樹とのことでした。

そして、製材工場内の見学では丁度樹齢約150年の米国産のWalnutの丸太から45o厚のテーブルトップ用材を製材しているところでした。その後、天然乾燥そして人工乾燥の工程を見学しました。

広葉樹製材の乾燥では天然乾燥の行程が重要で、ある程度の期間必要とされますが、余り長くしてしまうと資金的な問題も出てくる。よって、その判断が難しいと言えるとのことでした。

旭川工場見学後、木材会社ならではの木をふんだんに使用した昭和木材(株)のモデルハウスも見学しました。

昼食後は、北海道広葉樹やアメリカ広葉樹を使用し高級な家具を中心に製作されている(株)カンディハウスを訪問しました。(株)カンディハウスが20年以上前の円高ドル安の対策として、アメリカ広葉樹の購入をスタートさせた歴史など会長の長原實氏より説明して頂き、現在では約60%の家具用材は安定供給可能なアメリカ広葉樹とのことでした。
最後の訪問先は、2008年アメリカ広葉樹エコ・インテリア・プロジェクトが展開された札幌市内の遠藤歯科クリニック。設計・施工管理されたヒコ・コニシ建築設計事務所の小西先生に案内して頂き、アメリカ広葉樹の4樹種(Walnut, Cherry, Hard Maple, White Ash)をどのようにその内装材に有効利用したかや施工時の技術的な話をして頂いきました。