「アメリカ広葉樹の合法性証明についての記者発表会」 2009 01 28

  2009年1月28日(水)、東京都内のホテルにて「アメリカ広葉樹の合法性証明について」の記者発表会が行われました。

 2007年11月からアメリカ広葉樹輸出協会が第三者機関に依頼して実地した「米国東部・中西部地域でのアメリカ広葉樹の合法性についての調査結果」を2008年4月の記者発表会で報告しました。その後、日本市場に対応する合法性証明について、林野庁をはじめとする関係者の方々と議論を重ねてきましたが、 そして、日本の改正グリーン購入法のガイドラインに沿った合法性証明であることを確認していただいたのを機に、今回の記者発表会の開催となりました。

 記者発表会は、昨年10月から新しく就任されました米国大使館農務担当公使 ジェフリー・ウィギン氏の開会あいさつに始まり、アメリカ広葉樹輸出協会専務理事 マイケル・スノーよりアメリカ広葉樹の合法性証明(RPP=Responsible Procurement Policy for Exporters)の要項についての説明がありました。 また、実際の合法性証明の印章デザインも公表されました。

 続いて、この合法性証明の問題に当初から取り組んできたアメリカ広葉樹輸出協会前会長のピーター・キングより「合法性に対するアメリカ広葉樹輸出協会メンバーのリアクション及び米国の広葉樹協会の現状について」と題したプレゼンテーションが行われました。

 米国の広葉樹業界の現状は、世界全般に及ぶいわゆる金融危機の影響を受け大変厳しいとのことでしたが、経済が回復した時を見据え、環境問題にも引き続き積極的に取り組みを続けていくうえで、今回の合法性証明は業界にとって大きな躍進の一歩としたい、とのことでした。

 レセプションでは、林野庁の森田氏より乾杯のあいさつをいただき、両国の木材関係者がリラックスしたムードの中、意見交換をされていました。

 2006年4月の改正グリーン購入法施行以降、約3年を要したアメリカ広葉樹の合法性証明ですが、日本側の方針に沿う方向性が見出されたことで、これからの日本市場でのアメリカ広葉樹の需要拡大に繋がればと思っています。